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弦屋光溪

2025.12.16【新作】東洲斎写楽・能舞台姿

2017年にスタートした浮世絵師を描くシリーズ「万歳浮世絵派五姿」、「万歳浮世絵派三艶」に続く、第9作目は謎の浮世絵師、東洲斎写楽です。
本作は東京神田神保町の山田書店で展示・販売がされております。
ぜひ実際に作品をご覧いただけますよう、宜しくお願い申し上げます。
※山田書店オンラインストアでも作品をご購入いただけます。→商品ページ

【新作】〈浮世絵師肖像の9〉東洲斎写楽・能舞台姿

【作家より】
新作「東洲斎写楽・能舞台姿」について

正体不明の人の顔をどうすれば描けるか。
絵師は自作に自分の痕跡を残す事はある。
唯一の手がかりは作品の中にあると願いました。
端役役者の顔を知る者は多くいるのか。
役者似顔は本当に似ているのか。
まったく違う顔でも気付く者はいるのか。
中村此蔵の絵に違和感を覚えるのは私だけではない。

写楽と此蔵は接点がある。
世代も同じ、容姿も似て、親しい間柄である。
この役が決まった時、了解を得て此蔵の顔を自分の顔にした。
二人は見つめ合い、ほくそ笑む。

この奇なる物語を空想いたしました。

2025年10月31日 弦屋光溪

  東洲斎写楽「中島和田右衛門のぼうだら長左衛門と中村此蔵の舟宿かな川やの権」
東洲斎写楽「中島和田右衛門のぼうだら長左衛門と中村此蔵の舟宿かな川やの権」